長期インターンを導入するにしても「どんな業務を任せて良いかわからない。」と悩まれる企業様は多くいらっしゃいます。
長期インターンから採用に繋げるには、業務を通していかに企業に興味を持ってもらうことが重要です。
今回は、入社後にも依頼したい業務を任せることで採用に成功した、ナビエース株式会社の担当者様と実際にインターンに参加している学生にお話を伺いました。
ーー長期インターンを導入したきっかけはどこにありましたか?
担当者様: ちょうどコロナ禍に入った時にお話をいただいたのもそうなんですけど、元々人が集まらないという中小企業ならではの悩みを抱えていたのが理由ですね。
近年は新卒で入社しても、ミスマッチがあり3年以内で離職してしまうケースも多いですよね。その中で、学生時代から会社のことを知ってもらい「マッチングすれば入社してもらう」という採用手法はありかもしれないと感じました。
「退職する」という行為自体、本人だけでなく会社側としてもショックが大きいじゃないですか。その割には企業情報がほとんどない状態で入社する企業を決めるのが今の新卒採用のスタンダードな形になっているので、会社の中のことをよく知ってから入社する方が理想的だとも考えて導入を決めました。
ーーそれまではどのように新卒採用をされていたのでしょうか。
担当者様: それまでの新卒採用は「説明会を開いてエントリーしてもらう」という一般的な手法でやっていました。
応募数は職種によって差があるもののたくさんありましたね。ただ、あるポジションに対して数名とるのにしては、母集団が多すぎて面接等の運用コストがかかりすぎている印象もありました。
ですから、マッチする子を採用する一本釣りのような採用手法が効率的でいい人材が獲得できるんじゃないかなと今は考えています。
ーーそう感じている中で、実際に長期インターンから新卒採用をしてみて感じたメリットはありますか。
担当者様: やっぱり、会社のことをわかっているのは大きいですね。他の社員の方と接したり、一緒に食事をしたりしていると、どんなふうに1日を過ごしているのかなど雰囲気をわかった上で入っていただけるのはメリットだと感じています。
ーーその理解があるかないかはインターンの特徴ですよね。学生視点ではどう感じていますか。
インターン生: 長期インターンを通して、内部の仕事や人間関係がわかった状態で入社できるのはやっぱり安心感がありますね。通常の就職活動はしていないですが、ここで働くという意思決定はしやすかったです。
ーー長期インターンから採用するにあたって工夫したことはありますか。
担当者様: 今回、入社してもらうために工夫したことは特にないんです。意識的にしていたのは「ある仕事を任せられるかどうか」を見ることですね。職種にマッチしていそうだったので実際に任せられそうな仕事を振っていました。
インターン生: やはり割り振られる仕事があるのは嬉しいですし、任せられた仕事を達成するのはやりがいに感じていました。この仕事をこれからも続けていきたいと感じたのが、入社の意思決定にも繋がっていると思います。
担当者様: あまり例がない事例だとは思いますが、職種へのマッチは面接だけではわからないので長期インターンならではのマッチ度だと思います。もう何年もいる社員のような働き方をしてくれていますよ。
本当に職種にマッチしているかはインターンでやってみないと経験できないので、ぜひインターンを活かした企業探しをしてほしいなとも思いますね。
大学で似たような専攻を選択しているということだったので、今回は基礎的な研修を受けてもらい、興味をもってもらおうとしました。想定以上に興味を持ってくれたのが今回のケースですね。
普通の新卒採用ではこのような見極め方はできないので、普通の採用で出会っていたら逃してしまっていたかもしれません。
ーー現場の受け入れがネックになることがあるんですが、どうやって現場の受け入れマインドを作りましたか?
担当者様: 職人系の人が多いので、直属の上司と馬が合うかは心配していました。結果的には大丈夫で、今では非常に可愛がられています。職種がマッチしていたこともあって、仕事ができるとわかってもらえたのがうまく馴染めた理由だと思いますね。
その子の能力にあう仕事を割り振ることが、現場に馴染むために必要だと考えています。今回も足りていなかった人材に出会えたので、今後もいろんな能力をもった子に来てほしいと思っています。
ーーJobPackerの良さは何かありますか?
担当者様: やっぱり学生の質が良いことですね。あと、名古屋エリアに特化していて地域に根ざした優秀な人材に出会えるのが嬉しいです。
どうしても優秀な人材が首都圏にいってしまう現代で、愛知県で優秀な学生に活躍してもらおうという動きを促進してくださっていると感じています。JobPackerが名古屋の救世主になっていくんじゃないかと思っているくらいです。
インターン生: 学生側からすると、インターンを始める前に面談をしてくれたり、相談に乗ってもらえたりサポートが手厚くて本当に助かりました。
担当者様: ヒアリングという意味でいうと、具体的に企業や学生とやり取りをしてくれるのがありがたかったです。AIが発展していく中で人間がやるべき仕事をやってくれているなと感じました。ちょっとしたヒアリングや声掛けをする微調整がありがたいです。
ーーありがとうございます!そう言っていただけて非常に嬉しいです。
ーーインターンを始めようと思った理由はなんですか?
インターン生: 就職を始めようと思った時に、自分自身の希望職種が技術系だったのですがその時点では経験がなかったので経験としてものづくり系の仕事をしてみたいと思ったことです。
あとは、面接対策を進めていったらガクチカがないなと思いその点でも経験を積みたいと思ったのが理由です。
ーー実際にやってみたらどんなメリットデメリットがありましたか?
インターン生: やはり実際に働いてみて現場の雰囲気・人柄や仕事内容を感じ取れる点がメリットだと感じました。もし長期インターン先に就職しなかったとしても、他の会社の面接で語れる経験ができました。
ーーありがとうございます。長期インターンを通し、納得度の高い就職をしてもらうのが目的のひとつですから非常に嬉しいです。今回長期インターンから採用につながったのは、御社の採用基準や仕事の任せ方があってのことです。任せる仕事内容は他社にとっても参考になることでしょう。今後もお力になれるように尽力いたします。
お話を聞かせていただきありがとうございました!
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