「長期インターンから新卒採用に繋げるのは難しいのでは」と考える企業は多いです。しかし、JobPackerを活用して新卒採用に成功する企業が増えているのも事実。
今回は名古屋大学院生を新卒採用に繋げることに成功した、ASUE株式会社の後藤さんにお話を伺いました。
ーーASUEさんはJobPackerを導入していただくより前からインターンを導入していたとのことですが、導入のきっかけを教えていただけますか。
MVV (ミッション・ビジョン・バリュー)への浸透度合いが強く、職種(Webマーケティング支援の業務に対して)への理解度が高い新卒採用をしていきたいという考えがきっかけでした。
一概にはいえませんが、どうしても新卒一括採用モデルは「大量採用・教育・離職→残った社員が活躍する」傾向がありますよね。新卒一括採用モデルが悪いという話ではなく、創業2年目のASUEでは、新卒一括採用モデルは合わないと感じていました。 「媒体に支払うコスト、採用計画を立てずらい大雑把な採用計画(内定辞退を鑑みて実際何名が新卒入社するのかという視点で)、オンボーディングのコスト、就職後のミスマッチ率の高さが引き起こす離職率の高さ」は中小・ベンチャー企業には体力的に厳しいと感じたからです。 そこで当時より、長期インターンから新卒採用につなげることで、少数精鋭でミスマッチの少ない新卒採用ができるのではと考え、長期インターンの導入を始めました。
当時はJobPackerのような媒体がなかったのでアルバイトで採用した子をそのまま新卒採用したり、自社のHPで学生さんを募集したりしていました。
合わせて新卒採用一括採用も数年間は継続していたのですが、途中から完全に長期インターンからの採用に切り替えて今に至ります。
ーーそうだったんですね!新卒採用から切り替えたのはなぜですか。
これも一概には言えないとは思うのですが、当時のASUEでいえば新卒一括採用モデルで採用したメンバーは、長期インターンから採用したメンバーに比べると職種理解へのコミットメントが低く、壁にぶち当たった時に超えられないで離職してしまうケースが多かったように思います。 職種への理解度が低いということは、「この仕事を始めてみてこんなはずじゃなかった」というケースにつながりやすくミスマッチ、つまり離職率が高まります。 MVVの重なりが弱いということは、例えハイパフォーマーであっても評価がしづらく、これも結果として離職率が高くなります。
では中途のキャリア採用はどうかといえば、職種へのコミットメントはあるものの、MVVの重なりが物足りないと感じていました。
そこで当時のASUE採用計画では、1年で10名を超える人数も採用する必要がなかったこともあり、年に5名以下の新卒採用であれば、職種へのコミットメントも強く、MVVの重なりも強い長期インターンからの採用に切り替えるのがよいと判断し、長期インターンの新卒採用を継続している今があります。
今はインターン生を教育できる体制が社内に整ってきたので、職種への理解度が高く、MVVの重なりも強い優秀な学生を採用できるようになってきたんです。
新卒採用と違って長期インターンは働いて魅力を知ってくれた子に内定を出すため、強みが明確ではない中小企業でも努力次第では優秀な学生を採用できる可能性があると感じています。一貫性という面からみても、活躍したインターン生がそのままインターン先の会社に就職するケースは確率は低くないだろうと思いますね。
ーーインターンから採用に繋げることは容易ではないと思いますが、インターン生を新卒で採用する際に注意していることはありますか。
1番は採用のタイミングですね。弊社では大学3年生前半以降の子が採用に繋がりやすいと考えています。採用後のインターン生との関わり方もこだわっているポイントですね。
面接は一次面接から役員が対応し率直なフィードバックを伝えるようにしています。
足りないところは足りないとしっかり伝えますし、弊社でどう成長していきたいかまで明確にしてから入ってもらっています。その上で「ASUEとしては、まずはインターンの成長機会を目一杯に活用して欲しい」と伝えています。その上で「ASUEと〇〇さん、お互いの将来が重なる部分が多い場合は、ASUEに入社してくれると嬉しい。それはやってみないとわからないと思うけど笑」という話もこのタイミングで伝えています。
ーーインターン採用時から入社を意識しているか否かで、所属意識はかなり変わってきそうですね。お話にあった採用後の関わり方についても伺えますか。
そうですね。採用後は月に1回現場の役職者と役員で面談をしています、30分から60分のものになるのですがこの時にスキル面とメンタル面の確認とフォローをします。 インターン生とのコミュニケーションにおける最初の壁は「遠慮」にあるなと思っていて、これを定期的に面談することで減らしていくよう努めています。
面談は「うちに来て!」ということは伝えませんね。仕事への姿勢や考え方、業務のテクニカル面をアドバイスやコーチングのような関わり方でコミュニケーションをとっています。
内定を伝えるタイミングはOnePileの新卒採用サポートのフィードバックを参考に、役員からフラットに伝えています。 第3者から「今はまだ話すタイミングではないです」「今は話すタイミングかもしれません!」って教えてもらえると、伝えるタイミングも決めやすく助かります。
ーーお役に立てて嬉しいです!ずばり、長期インターンから採用することのメリットを教えてください。
長期インターンから新卒採用するメリットは仕事への解像度が高い状態で採用できることです!新卒にありがちな「イメージしていた仕事とは違いました。」というミスマッチが少ない点は長期インターン経験者ならでは。 人間関係も良好な状態でスタートできるので、会社への愛着や理解度が高いのは人数が多くない会社だからこそメリットになっていると感じています。
ーー他社サービスもご利用されていたと思うのですが、JobPackerならではの良さは何かありましたか。
職種理解への理解度とコミットメントの強い学生からの応募数が多い点ですね。あくまで感覚ですが、JobPackerは他社の媒体の10倍以上はターゲットの学生からの応募が多いと感じています。
弊社で面接する前に、JobPacker(媒体側)が面談をして学生を見極めてくれているからだと思うのですが職種への理解レベルが高い学生が多いです。だからこそインターンから新卒採用に結びつくケースも多くなり、就職後のミスマッチによる離職も少なくなるのでは、と考えています。
新卒採用サポートでは社内のメンバーでは聞き出しにくい学生の声も聞いていただけるので、より採用に繋げやすくなりました。
ーー嬉しいお言葉をありがとうございます!長期インターンからの採用は難易度が高いといわれていますが、やり方次第では新卒採用よりも長期インターン採用がうまくいくことをもっと広めていきたいですね。
お話しいただきありがとうございました!
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